Vol. 4 : 週刊ST7月25日号 "Edamame Now Added To Webster's Dictionary" | 隠れ家的英語教室 | 会話・文法
みなさん、こんにちは。今週も最新の週刊ST掲載の記事を掘り下げて解説していきます。今回取り上げる記事は、7月25日号の"Edamame now added to Webster's dictionary"(p. 8)です。まずは文章を読んで以下のExerciseをやってみましょう。
(1) not fully developed
(2) to explain the exact meaning of a word or idea
(3) the line far away where the land or ocean meets the sky
Q3:"mondegreen"という言葉が生まれた経緯を、日本語で説明してみましょう。
Q4:オーストラリアから日本に遊びに来た友人のJim君と一緒に食事をすることになりました。彼は食卓に出された枝豆を珍しそうに眺めています。どうやら一度も食べたことがないようです。彼に枝豆について英語で説明してあげてください。
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今回はMerriam-Webster's Collegiate Dictionary というアメリカの英語辞書の最新版に、新たに加えられた単語のお話です。こうした新語は現在の世相を反映しているものが多く、時代を映す鏡とも言えます。では、さっそく第1パラグラフから見ていきましょう。
主語はEdamame「枝豆」です。日本人にはおなじみの食べ物ですが、改めて「枝豆って何だろう?」と考えてみると不思議な食べ物ですね。Edamameの説明は( )内に書いてあります。「熟していない緑の大豆(soybean)」。
: えー!枝豆って大豆だったんですか?
そうです。「枝豆」という種類の豆があるわけではなく、大豆を未成熟な状態で収穫して茹でたものを「枝豆」と呼んでいるわけです。さて、その次のone of 〜は「〜のうちのひとつ」という意味で非常によく使われるので覚えておきましょう。Edamame は何のうちのひとつなのか?of の後に書いてあります。「Merriam-Webster's Collegiate Dictionary に新しく(newly)加えられた(added)約100語(のうちのひとつ)」。
さて、ここに出てきたimmature がQ1(1) not fully developed の答えでした。mature は「熟している」、「大人びている」という意味。その逆でimmature は「未熟な」、「子供じみた」という意味です。
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: im- が付くと意味が逆になるんですか?
その通り。im- のように単語の頭にくっ付くものを難しい言葉で「接頭辞」といいます。意味を反対にする接頭辞には以下のようなものがあります。
un-:lucky「幸運な」/unlucky「不運な」
in-:sane「正気の」/insane「気が狂った」
im-:moral「道徳的な」/immoral「不道徳な」
ir-:regular「規則的な」/irregular「不規則な」
il-:legal「合法的な」/illegal「違法な」
: 何種類もあって覚えるのが面倒くさいですぅ!
そう思うのは、ごもっとも。英語はつづりによってさまざまな接頭辞が使われる面倒くさい言語です。こうしたものは「習うより慣れろ」。何度も英文の中で目にしているうちに自然とこうした知識は身につくようになります。そういった意味でも英文の多読は大切な学習法ですね。
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続けて第2パラグラフ。editor とは「編集者」という意味です。「そのアメリカの辞書(Merriam-Webster's Collegiate Dictionary のこと)の編集者たちは言っている」。they から先が彼らの発言の内容です。「彼らがこれらの語を(辞書に)含めたのは、アメリカ英語に根付いているからだ」。このthey have taken root in American English がQ2の答えです。"edamame"などの語が辞書に掲載されることになったのは、アメリカ英語として定着しているからなんですね。
: ということは"edamame"って言えばアメリカ人に通じるんですか?
辞書に掲載されたからには、そういうことになりますね。sushi やkaraoke ほどではないですが、edamame も徐々に英語として一般的になってきているということです。ほかにも以下の日本語も英語になっていますよ。
futon:「ふとん」
honcho:「班長、ボス」
kimono:「着物」
manga:「漫画」
shogun:「将軍」
tsunami:「津波」
: 日本語でもあんまり使われない「班長」みたいな言葉が英語になっているなんて、面白いですね。
honcho は辞書に"an important person who controls something"(『ロングマン現代アメリカ英語辞典』)と定義されています。日本語の「班長」より意味が広いですね。では、本文に戻りましょう。その次のThe editors chose… の文がやや難しいですね。このように難しい文章はいつも言っている通り、細かく区切って考えていくことが大切です。
The editors chose「編集者たちは選んだ(←何を?)」the new words「新しい言葉を」。
続くbased on 〜は「〜に基づいて」という意味です。続けて読んでいきましょう。
based on「〜に基づいて(←何に基づいて?)」how widely they are used「いかに広くそれら(言葉)が使われているか(←どこで使われている?)」in publications「出版物で(←どんな出版物?)」ranging from newspapers to technical manuals「新聞から専門的なマニュアルにおよぶ(出版物)」。
最後のrange (ranging) from A to B は「AからBにおよぶ」という意味です。ranging from A を見たら、「続くto B が先に出てくるはず」と予測しながら読んでいきましょう。これで、この文章は大丈夫ですね。辞書に載る新語はさまざまな出版物でいかによく使われているか、ということを基準にして決められているわけです。ということは、edamame という言葉もいろいろな出版物に登場したのでしょうね。
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